繹史瑞応(瑞䞇)

爾雅・説文にみる玉の名称

  • (爾雅・説文より)玉の美称(璲・区・珏)、玉に備わる五徳(潤沢=仁、理を外に見せる=義、声の清朗=智、折れても撓まぬ=勇、鋭くとも人を傷つけぬ=潔)を説き、珪・璋・璧の大きさによる呼び名(玠・琡・宣)、璧・瑗・環の肉(縁)と好(穴)の比率による違いを記す。

白虎通:五瑞の意義

  • (白虎通より)王者が即位の際に諸侯から五瑞(珪・璧・琮・璜・璋)を受ける礼の由来を、舜の「五瑞を輯め四嶽に覲る」故事や、湯王・武王の天下巡行の詩を引いて説く。
  • 五玉それぞれの用途(璜=徴召、璧=聘問、璋=発兵、珪=信質、琮=土功の起工)とその形状・方位に基づく意味づけ(例:珪は上が尖り陽を、璧は方中円外で天地の徳を象る等)を詳述する。

説苑・春秋繁露・白虎通:贄(進物)の礼

  • (説苑より)天子は鬯(香酒)、諸侯は珪、卿は羔(子羊)、大夫は雁、士は雉、庶人は鶩(あひる)を贄とする理由を、それぞれの性質(羊は群れて党せず、雁は行列に長幼の礼がある等)になぞらえて説明する。
  • (春秋繁露より)玉が君子の徳(仁・義・智など)に例えられる理由を詳述し、公侯が璧を贄とする所以を述べる。
  • (白虎通より)臣下が君に謁見する際に贄を用いる理由(誠意を示すため)、身分に応じた贄の種類の変遷(古は麑鹿、今は羔雁)、婦人の贄(棗栗腶脩)、父子の間には贄を用いない理由などを説く。