大唐西域記商彌國
- 要旨: 商彌国は釈迦族の王が仏法を篤く敬う国で、山神の祟りを鎮める祭祀があると記す。
地理と風俗
- 周囲二千五、六百里、豆・麦・葡萄を産し、雌黄(鉱物)を岩から採取するとする。
- 山神が荒々しく、祭祀を怠ると風雹の災いがあると信じられ、気候は寒く人々は素朴だが礼義に乏しく才知も浅いとする。
- 王は釈迦族の出で仏法を篤く敬い国人もこれに従うとし、伽藍二か所に僧徒はわずかとする。
波謎羅川
- 国の東北、険しい道の先の波謎羅川はパミールの二つの雪山の間の荒涼とした高原で、人跡が絶えるとする。
- 中央の大龍池(東西三百余里)は贍部洲で最も標高が高い地とされ、澄んだ深い水を湛え、様々な水鳥・魚類が棲むとする。
- 池の水は西に流れて縛芻河に、東に流れて徙多河に合流するとし、これを境に西流・東流の分水嶺になっているとする。
- 川の南には金を産する缽露羅国があると記す。