大唐西域記案達羅國

  • 要旨: 案達羅国は陳那(ディグナーガ)論師が『因明論』を著した地として知られる国と記す。

地理と仏教

  • 周囲三千余里、大都城(瓶耆羅)は周囲二十余里、土地は肥沃で農作物が豊かとする。
  • 言語は中印度と異なるが文字は概ね同じとし、伽藍二十余か所、僧徒三千余人がおり、天祠三十余か所に多数の異教徒がいるとする。

阿折羅羅漢の伽藍

  • 瓶耆羅城傍らの大伽藍とその前の高い石塔は阿折羅(所行)阿羅漢の建立とし、傍らの無憂王建立の仏塔は釈迦が説法し神通を現した場所とする。

陳那論師と『因明論』

  • その西南の孤山の石塔は、陳那菩薩が『因明論』を著した場所とする。
  • 陳那が因明の教えの難解さを憂い山中で瞑想する中、山神に称えられ光明を放ったとし、王から阿羅漢果の証得を求められた際、文殊菩薩の戒めにより、独りの悟りより弥勒菩薩の『瑜伽師地論』を広めることを選び、『因明論』を著したという経緯を記す。