大唐西域記屈露多國
- 要旨: 屈露多国は雪山に近く珍しい薬草を産する国で、釈迦がかつて訪れ説法したと伝える。
地理と風俗
- 周囲三千余里、四方を山に囲まれ、大都城は周囲十四、五里、土地は肥沃で花果に富み、金・銀・赤銅・水晶などを産するとする。
- 気候は寒冷で、人々は容貌が粗く瘤や腫れ物を患う者が多く、気性は剛猛とする。
- 伽藍二十余か所は多く大乗を学び、天祠十五か所に異教徒が雑居するとする。
- 険しい岩山には羅漢や仙人が住んだとされる石室が点在し、無憂王建立の仏塔は釈迦がかつてこの国を訪れて説法したことにちなむと記す。