大唐西域記呾蜜國

  • 要旨: 鉄門を出て至る覩貨邏国(旧名吐火羅)の地域の一国である呾蜜国について記す。

覩貨邏国の概況

  • 覩貨邏国は南北千余里、東西三千余里に及ぶ広大な地域で、王族が数百年前に絶えて以来、地方の豪族が二十七国に分かれて割拠し、いずれも突厥に服属しているとする。
  • 気候は温暖だが疫病が多く、僧徒は多雨の時期を避けて十二月から三月まで安居するとする。
  • 人々は気弱で容貌は見劣りするが信義をわきまえ、独自の二十五の字源からなる文字を横書きで左から右に読むとする。

呾蜜国の地理と仏教

  • 東西六百余里、南北四百余里、大都城は周囲二十余里で東西に長い地形とする。
  • 伽藍十余か所、僧徒千余人があり、仏塔(窣堵波)や仏像には霊験があると伝えられるとする。