大唐西域記阿耆尼國

  • 要旨: 高昌の故地から西方へ向かう最初の国として阿耆尼国(旧名焉耆)を記す。

地理と物産

  • 東西六百余里、南北四百余里で、四方を山に囲まれた険しい要害の地に大都城があるとする。
  • 泉流を引いて田に用い、穄・黍・小麦・棗・葡萄・梨・柰などを産するとする。

風俗と仏教

  • 気候は穏やかで風俗は質朴、文字はインドに倣うが多少の増減があるとする。
  • 王はこの国の出身だが勇猛で謀略に乏しく、しばしば自ら戦を好むため国の統治は整っていないとする。
  • 伽藍十余か所、僧徒二千余人がおり、小乗の説一切有部を学び、戒律は清浄だが三種の浄肉を食すなど、いまだ漸教にとどまっているとする。