隋唐演義第九十七回 達奚の女は情を寄せ旧交を続け、采蘋妃は身を全うして故宮に帰る (達奚女鍾情續舊好 采蘋妃全軀返故宮)
東京宣慰と羅采の里帰り
(詞:離別が多くとも再会の機縁は巧みに訪れるものであり、名花より寒梅がかえって長く保たれることを詠む)
粛宗は東京奪還を受け、秦国楨を宣慰使として東京へ派遣、羅成の子孫である羅采が副使として同行した。道中、羅采は親戚である女道士・羅素姑(白雲山の修真観に住む節婦)を訪ねることを国楨に語る。
白雲山での邂逅
東京での任務を終えた二人は素姑を訪ね、観の奥に隠棲する二人の女性の存在を知らされる。一人は動乱の中で助けを求めて逃れてきた「江氏」(正体は梅妃江采蘋、白驢に乗って空を飛んできた)、もう一人は降賊した達奚珣の姪・達奚盈盈であった。羅公遠が生前残した予言の詩により、この二人が秦国楨・羅采と再び縁を結ぶことが暗示されていたことが明かされる。
素姑を介して国楨と盈盈は再会し、旧交を温めることとなった。また詩の内容から、「江氏」が上皇の失われた梅妃である可能性が浮上し、達奚盈盈への確認により、これが事実であると判明する。
梅妃の帰還
梅妃の正体は東京の宮女らによっても確認され、粛宗は梅妃を上陽宮に迎え入れ、羅素姑への褒賞と、達奚盈盈を秦国楨の側室として認める詔を発した。梅妃は西京へ戻る道中も、葉法善から授かった不朽の梅の枝を携え、上皇への手紙を先に送り届けた。