隋唐演義第六十六回 丹霄宮で嬪妃たちは互いに讒言しあい、玄武門で兄弟は相い殺す (丹霄宮嬪妃交譖  玄武門兄弟相殘)

秦王への讒言、深まる

太子李建成・斉王李元吉は張・尹二妃と結んで秦王を陥れようとする。平陽公主の葬送の折、両王は秦王を寺院に誘い毒酒を勧めるが、燕が偶然杯を汚したため難を逃れる。秦王は激しく体調を崩すが、唐主には「兄弟の間の不和」として穏便に説明した。

洛陽転封案とその阻止

唐主は兄弟の不和を憂い、秦王を洛陽に赴かせ東方を治めさせようとするが、元吉は「秦王が洛陽で独立の勢力を築けば手に負えなくなる」と建成に説き、二人は近臣を使って唐主に翻意を促し、計画を潰した。

秦王配下の動揺と決断

杜如晦・長孫無忌・程知節・尉遅敬徳・徐義扶らは、太子側が秦王配下の切り崩しや刺客の準備を進めていることを次々と報告し、先手を打つよう秦王に迫る。秦王はなお躊躇するが、徐世勣や李靖の意見(外臣は家事に容喙しないとの立場)も伝えられ、長孫無忌・杜如晦は道中で徐徳言・樂昌公主(「破鏡重円」の故事で知られる夫婦)を訪ね、宮中の内情(太子側が金品で人心を買収している事情)を聞かされる。

玄武門の変

太白(金星)の出現を口実に、傅奕は「秦王に天下が帰す兆し」を密奏し、秦王も建成・元吉の淫乱と自身への謀害を唐主に訴える。翌朝、秦王は尉遅敬徳・長孫無忌・房玄齢・杜如晦らと共に武装して出動、玄武門で建成・元吉を待ち伏せる。秦王自ら建成を射殺し、長孫無忌がとどめを刺す。逃げる元吉は秦懐玉の槍で落馬したところを秦王に討たれた。

東宮・斉王府の残兵が玄武門に攻め寄せるが、張公謹らが防ぎ、尉遅敬徳が武装のまま唐主のもとに参じて事の次第を報告する。唐主は裴寂・蕭瑀の進言もあり、事態を受け入れ、建成・元吉の与党は不問とする詔を発し、秦王を皇太子に立てて国政を委ねた。

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