隋唐演義第八回 三義坊で鐧を質に入れ屈辱を受け、二賢荘で馬を売り豪傑と知り合う (三義坊當鐧受腌臢 二賢莊賣馬識豪傑)
仲介人の説得と金鐧の質入れ
- 王小二に頼まれた二人の男が仲裁を装って現れ、秦瓊に「宿の主人を恨まず、自力で解決すべきだ」と説く。説得を受けた秦瓊は、家伝の金鐧(実は熟銅に鍍金しただけの品)を売って宿代を払う決意をする。
- しかし金鐧を見た王小二は「金が入っている」と勘違いし、売らせずに質屋へ持ち込ませる。質屋の主人は「使い古した廃銅」と値切り、わずかな金しか出さない。秦瓊は納得できず、結局質入れを諦めて持ち帰る。
愛馬を売る
- 万策尽きた秦瓊は、乗ってきた黄驃馬を売ることにする。長い宿泊で飼い葉も与えられず痩せ細った馬は、飼い主との別れを惜しむように動こうとせず、王小二に叩かれてようやく外へ出される。
- 馬市では誰も見向きもしないが、老いた柴売りの農夫が「手綱の様子から良馬と分かる」と見抜き、近くの二賢荘の主人・単雄信(豪傑として名高い人物)を紹介してくれる。
単雄信との出会い
- 単雄信は馬を一目見て名馬と見抜き、値切ることなく三十両で買い取る。素性を隠して「王」と名乗る秦瓊に、雄信は「山東の秦叔寶(秦瓊)という豪傑を知らないか」と尋ね、秦瓊は思わず「同僚だ」と偽って答える。
- 雄信は銀を渡そうとした矢先、なぜか懐に収めてしまい、その真意が測りかねる場面で本回は終わる。