隋唐演義第七回 蔡太守は時に応じて賞罰を行い、王小二は掌を返すように態度を変える (蔡太守隨時行賞罰 王小二轉面起炎涼)
誤解による杖打ちと機転
- 蔡刺史がようやく潞州に帰任するが、旅の疲れで轎の中で半ば眠っており、批文を受け取ろうと近づいた秦瓊が轎を揺らしてしまい、無礼として杖打ち十回の罰を受ける。
- 翌日、秦瓊は機転を利かせ「斉州の劉刺史(蔡刺史の同年の友人)の使いです」と偽って名乗り出る。これを信じた蔡刺史は非礼を詫びるつもりで、公費から銀三両を路銀として与え、批文を発給する。
宿での冷遇
- 宿に戻った秦瓊に、主人の王小二は宿代の清算を迫る。三十二日分の宿代は二十一両にのぼり、すでに払った分と蔡刺史からの褒賞を差し引いてもなお十四両の不足となる。秦瓊は樊建威が来れば返済できると説明するが、王小二は疑いを深め、大事な批文を「保管する」と称して取り上げてしまう。
- 王小二は秦瓊を宿の奥の粗末な物置部屋へ追いやり、食事も冷遇するようになる。
柳氏の情け
- 深夜、王小二の妻・柳氏がひそかに温かい飯と小銭、針と糸を届け、秦瓊の窮状に同情を示す。秦瓊は漢の淮陰侯・韓信が漂母から受けた恩に自らをなぞらえ、深く感謝する。
樊建威を待ちわびる日々
- 秦瓊は毎日官道に出て樊建威の到着を待つが、いつまでも現れない。ある日、道端で占いをする老婦人に出会い、無銭で一飯の施しを受ける。二人の心優しい女性に助けられたことを噛みしめながら、なおも困窮の中で日を過ごす。
- 一方、業を煮やした王小二は、人を使って秦瓊に飯代の催促をさせようとする様子が語られ、次回に続く。