前漢紀前漢孝景皇帝紀 七年 前150年

  • 冬十一月庚寅、日食があった。
  • 春正月、皇太子榮を廃して臨江王とした。榮は帝の長子で栗姫の子である。天子はかつて諸子を栗姫に託し、「百歳の後はよく面倒を見てくれ」と言ったが、栗姫は日ごろから怨みを抱いて言葉が遜らなかった。そこで天子は栗姫と太子を廃した。栗姫は憂えて死んだ。
  • 二月、太尉の官を廃した。
  • 夏四月乙巳、皇后に王氏を立てた。はじめ皇后は金王孫の妻として嫁いでいたが、母の臧兒が占わせたところ貴くなると出たので、金氏から奪って太子の宮に入れたのである。王后は身重のとき、日が懐に入る夢を見て男子を生んだ。
  • 丁巳、膠東王徹を太子に立てた。王皇后の子である。
  • 中尉の衛綰が太子太傅となった。衛綰は太陵の人で、慎み深く誠実な人柄であった。天子が太子だったころ、文帝の左右の近臣を招いて酒宴を開いたが、衛綰だけは病と称して行かなかった。即位後、天子が上林に行幸しようとして衛綰に参乗を命じ、「今、君がなぜ参乗しているかわかるか。私が太子のとき君を招いても来なかったからだ。文皇帝は遺言して『綰は長者だ、よく遇せよ』と言われた」と告げた。
  • 六月乙巳、丞相の陶青翟が免ぜられ、太尉の周亞夫が丞相となった。
  • この年、太僕の周舎が御史大夫となった。