前漢紀前漢孝景皇帝紀 元年 前156年
- 冬十月、詔を下した。古は功ある者を祖とし徳ある者を宗とすると聞く。孝文皇帝の徳の厚さは天地に等しく、恩沢は四海に及んだのに廟の楽がそれに見合わない。朕は甚だ懼れる。昭徳の舞、四時の舞を奏せよ、と。丞相の申屠嘉らが上奏して孝文の廟を尊んで太宗とし、昭徳の舞・四時の舞を奏することとした。郡国にはみな太宗廟を立てさせ、四時の舞は孝文の作ったものを用いて、天下の安和を明らかにした。
- 夏六月、御史大夫の陶青翟を匈奴に遣わして和親を結んだ。
- 五月、民の田租を半分にする令を下した。
- 太中大夫の任成と周仁が郎中令となった。周仁は人となりが慎み深く秘密を漏らさず、衣が破れても飾らなかったので、大いに信任された。天子は二度その家に行幸し、賞賜も厚かったが、周仁は常に固辞した。諸侯や群臣からの贈り物も一切受けなかった。