殘唐五代史演義傳第二十七回 劉知遠、梁兵と大いに戦う (劉知遠大戰梁兵)
朱溫、同臺へ出兵
友珍の死を知った朱溫は激怒し、朱景龍を先鋒として三十万の大軍・二百人の名将を率い同臺へ攻め寄せた。
緒戦
- 岳彥真は動揺したが、知遠は自ら禍を招いたこととして自分が防ぐと申し出た。
- 校尉の武伯寧が先に出陣したが、朱景龍に討たれた。
- 知遠が出陣し、朱景龍と渡り合って詐敗を装い、追ってきた景龍を生け捕りにした。
- 翌日、副先鋒の李凱が出陣するも、知遠に斬られて梁軍は敗走した。
西寨の夜襲と朱溫の危機
- 梁の葛從周の献策で、手薄な西寨を夜襲する策が取られた。知遠はあらかじめこれを見抜いて備えを進言していた。
- 西寨は一時奪われたが、援軍が到着し、朱溫は四方を包囲されて窮地に陥った。
- 部将の龐師古(希賢)が自ら盾となり、流星錘を振るって朱溫を救出し、囲みを突破した。
- 知遠がなおも追撃したが、鄧季筠の援軍が到着し、豪雨の中で両軍は引き分けた。
知遠の心境
連戦連勝も一進一退の膠着に、知遠は志の実現の遠さを嘆き、剣を鼓して志を歌にした。
玉英との縁
- 夜、疲れて眠る知遠の体から不思議な光が発していたのを、彥真の娘・玉英と侍女が目撃した。
- 彥真もこれを確かめ、知遠にただならぬ気(帝王の相)があると悟るが、口外を禁じた。
- 翌日、彥真は功に報いるため娘の玉英を知遠に嫁がせることを申し出て、知遠は固辞するも結局これを受け、婚礼が執り行われた。
評語
卓吾子は、劉知遠が梁兵を十七陣にわたって連破しつつ、ようやく一息ついたところで岳玉英がひと目でその真の器量を見抜いたことを、天の巡り合わせによる良縁と評する。