帝王略論卷五 獻文帝

獻文帝の評

  • 公子は、魏の獻文帝が位をわが子に譲ったことの意義を問うた。
  • 先生は答えた。易には「聖人の大宝を位という」とあり、また「何によって人を集めるか、財である」ともある。天子の尊称は大いなる名であり、天下の官は大いなる宝である。この大いなる名と宝は、三皇五帝でさえその重みに慎重であった。獻文帝は天下への執着を捨て、万機の政務を脱ぎ捨てるように手放し、位を世子に伝えて大業を栄えさせ、汾水のほとりで悠然と過ごした。これは美しいことではないか。