帝王略論卷四 陳高祖

陳高祖(陳霸先)への評

  • 問い:陳の高祖は草莽の身から興り帝業を創始したが、近代以来、誰に比すべき人物か。
  • 答え:武帝(陳霸先)は稀有な才と遠大な謀略を持ち、王朝を匡し復興させる志を抱き、海隅(嶺南)から龍のように躍り出て、嶺表(嶺南地方)で豹のように変貌し、宮殿に立ち込めた重い妖気を払い、帝位を紫微(天子の座)に復した。西は西魏(周)の軍に抗し、北は北斉の侵攻を退け、その広大な謀略と長期の計略はいずれも見誤りがなかった。創業の英明な君主であり、乱を平定した英雄の才と言えるが、宋の高祖に比べれば及ばず、斉の高帝に比べれば優れている。