宋史卷四百五十 列傳第二百九 尹玉
尹玉
- 寧都の人。捕盗の功により贛州三砦巡検となり、任期満了後、文天祥の勤王軍に従った。天祥が平江に至ると、尹玉は淮将張全・広将朱華とともに伍牧で北軍と戦ったが、全らは敗れて淮広軍を先に退却させ、曽全・胡遇・謝栄・曽玉らも贛州の四指揮軍を率いて逃げた。玉の残軍五百のみが死闘し、玉は自ら数十人を斬ったが、矢が兜に集まって蝟毛のごとくなり、力尽きて捕らえられた。大軍は槍四本を首にかけて挺で撃ち殺した。残兵はなお夜戦を続け、人馬が田に満ちるほど戦死者を出したが降伏する者はいなかった。夜明けに生還した者はわずか四人。玉には濠州団練使が贈られ、二子は官に任ぜられ、田二頃を賜って家族を扶助した。