宋史卷四百三十一 列傳第一百九十 王昭素
王昭素
- 開封酸棗の人。少にして篤学、仕えず志行で郷里に称された。李穆と弟肅、李惲がみな師事し、郷人の争訟も官府によらず王昭素が裁定した。九経に博通し荘老も究め、易に精しく、王韓注や孔馬疏義に不備があるとして『易論』23篇を著した。
- 開宝中、李穆の推薦で召見、時に77歳。太祖の問いに答え、易乾卦を講じた。宰相薛居正らに書を見せた際「飛龍在天」の句について、聖人でなければこの書を著せないと答えた。老衰を理由に帰郷を願い、国子博士致仕、茶薬・銭を賜り月余留められた後帰郷、89歳で家で卒した。
- 人倫の鑑識に優れ、李穆の将来を予見した逸話、物の売買で価を論じず盗人を戸を通して椽を投げ与えて改心させた逸話、驢馬の貸与で常に先に断りを入れて謙譲した逸話が伝わる。子仁著もまた隠徳があった。