宋史卷三百 列傳第五十九 周湛

治績多才の吏

  • 周湛、字は文淵。鄧州穰の人。進士甲科、戎州通判として医薬普及を進め巫祝の弊を除いた。虔州知事、広南東路刑獄提点として嶺外に売られた良人二千六百人を捜索・解放。
  • 鄧州の羙陽堰の不公平な水利負担を廃止。鹽鐵判官として三司帳籍の煩雑さを整理し歳七千件を削減。江南西路転運使として簿書・訴訟制度を整備、隠田三十万を摘発。夔州路転運使として雲安鹽井の民負担を軽減。
  • 江淮制置発運使として仁宗の戒めを守り公正を貫くと誓う。石牌灣の難所を開削し漕運を改善。度支副使として発運司の不正な軍将保挙三十五人を摘発。襄州知事として竹造家屋の火災対策を強行、豪族の反発を招くも呉及に擁護された(夏竦の女婿高直温の讒言があった)。脱易で威儀を欠くが弓術に優れたと評される。