宋史卷二百九十八 列傳第五十七 馬亮
地方の善政
- 馬亮、字は叔明。廬州合肥の人。大理評事より起家、蕪湖県知事、常州通判として吏民の官銭損失事件を寛大に処理。福建路で覆訊し数十人の冤罪を救った。饒州知事として豪族白氏の不法を摘発。鋳銭監の銅錫不足を分監で解決し歳増十万緡。
- 真宗即位に際し、賞与の迅速化や親王の待遇、契丹との和好維持を上奏。王均の乱後、四川転運副使として救済米を安価に放出し、無実の連座者八十九人の助命に成功。塩井の課税を廃止し、亡命兵の処罰を寛大化して民心を安定させた。
- 江州で飢饉救済のため官の糴を止め民の転売を許可。広州知事として陳進の乱の連座者を赦し、塩戸の負債を免除、海外貿易を促進。江陵府・工部侍郎などを経て、御史中丞として父祖未葬時の分家禁止を建言。呂夷簡・陳執中・田況・宋庠・宋祁ら後進を見抜いて厚遇した知人の明を称えられたが、廉潔さには欠けたとされる。子の仲甫は天章閣待制。