春秋左傳事類始末趙簡子、礼を問う(趙簡子問禮)
黄父の会で趙簡子が子大叔に礼を問い、子大叔が子産の言葉を引いて礼を天地の常則・民の行いの規範と説いた1年の出来事。
年表(1件)
- 魯昭公二十五年(前517年)子大叔が趙簡子に礼は天地の常則であると説く
魯昭公二十五年(前517年)
- 黄父の会で子大叔が趙簡子に会い、簡子は揖譲周旋の礼について尋ねた。子大叔は「それは儀であって礼ではない」と答え、簡子が改めて礼とは何かと問うと、子産の言葉として「礼は天の常則であり地の道理であり、民の行いの規範である」と説いた。天地の常則に民が則ることで五行・五味・五色・五声が生じ、それが乱れれば民は本性を失う、そのため礼を定めて祭祀・文物・音楽・君臣・夫婦・親族・政事・刑罰・喜怒哀楽のすべてを秩序づけ、天地の性に協うようにすると述べた。
- 簡子が「礼とはなんと偉大なものか」と感嘆すると、子大叔は「礼は上下の綱紀であり天地の経緯であり、民が生きるよりどころである、先王はこれを尊んだ、人がおのれを正して礼に赴くことを成人という」と結んだ。簡子は「私は生涯この言葉を守ろう」と誓った。