春秋左傳事類始末冰無く宋鄭其れ饑える(無冰宋鄭其饑)
魯襄公二十八年の冬、氷が張らなかったことを梓慎が天文の異変と結びつけ論じた話。歳星が本来の位置である星紀を離れて玄枵の次を侵し、陰陽の均衡が崩れていることから、龍を象る宋・鄭に飢饉が起こると予言した。
年表(1件)
- 魯襄公二十八年前545年氷が張らず梓慎が歳星の異変から宋・鄭の飢饉を予言した
魯襄公二十八年(前545年)
- この年の春、氷が張らなかった。梓慎は「今年、宋と鄭は飢饉になるだろう」と述べた。歳星が星紀の次にありながら玄枵の次を侵しており、これは時ならぬ災いの兆しである。陰の気が陽の気を抑えられなかったためであり、蛇が龍の位置を犯した形になっている。龍は宋・鄭を象る星であり、ゆえに宋・鄭は必ず飢饉になる。玄枵はその中に「虚」の星を持ち、「枵」は「耗(からっぽ)」を意味する。土地が虚しく民の力が消耗すれば、飢饉にならないはずがない、と梓慎は述べた。