春秋左傳事類始末宋の子罕、献玉を受けず(宋子罕弗受獻玉)
宋の子罕が献上された玉を、貪らないことを己の宝とすると言って拒み、献上者の身の安全を案じてその玉を加工・売却して利益を与え本の生活へ戻してやった逸話。
年表(1件)
- 魯襄公十五年前558年子罕が献上された玉を拒み加工・売却して献上者に利益を与える
魯襄公十五年(前558年)
- 宋のある人が玉を手に入れ、子罕に献上しようとした。子罕が受けなかったため、献上者は「玉工がこれを宝と認めたので献じたのです」と言った。子罕は「私は貪らないことを宝とし、あなたは玉を宝とする。もし私に与えれば互いに宝を失うことになる、それぞれが自分の宝を持つのが一番だ」と答えた。献上者は「一介の民が璧を懐にしていては郷里も安全には歩けません、これを納めることで命を守りたいのです」と稽首して訴えた。子罕はこの玉を自らの里に置き、玉工に加工させて売り、利益を得させたうえで献上者を本の生活へ戻してやった。