新唐書卷二百二十六 附錄 進新唐書表

曾公亮による上表の要旨

  • 曾公亮は、唐が約300年続いた王朝でありながら、その君臣の事績や治乱興亡の跡が旧来の史書では体裁が整わず、詳略も不釣り合いで文章も明晰さを欠き、事実の脱落も多かったと述べる。約150年を経てようやく不足を補い誤りを正した一家の史書が完成し、後世に伝えるべき記録が整ったとする。
  • 続いて皇帝(仁宗)への賛辞を述べ、皇帝が学問を好み、漢と唐の治世こそ模範とすべきと考えていたところ、五代の衰えた文才ではその英傑と害悪をともに正しく後世へ伝えられないことを憂えていたと説く。この憂いに応じ、刊修官として翰林学士兼龍図閣学士の欧陽修、端明殿学士兼翰林侍読学士の宋祁を中心に、范鎮・王疇・宋敏求・呂夏卿・劉羲叟ら編修官を集めて秘府の蔵書を尽く調べさせ、削定にあたらせたことを報告する。
  • 編纂は17年を費やして全225巻となり、旧史(旧唐書)より記述を増補しつつ文章は簡潔にしたこと、篇目・立伝の体裁にはそれぞれ根拠があり、細部の凡例も別に記載してあることを述べる。
  • 最後に、自らは編纂を統轄したに過ぎず功績は乏しいと謙遜し、皇帝への恐懼の意を表して上表を結んでいる。

上表の日付と署名

  • 嘉祐5年(1060年)6月付。
  • 提挙編修推忠佐理功臣・正奉大夫・尚書礼部侍郎・参知政事の曾公亮が上表した。