新唐書卷一百五十九 列傳第八十四 盧坦

盧坦

  • 盧坦、字は保衡。河南洛陽の人。杜黄裳の下で「積財する子孫より、財を人に還した方が良い」との識見を示し重用された。李復の府で監軍薛盈珍の専横に理を以て対抗し、笛の名手の登用を求める諸将を諭すなど、公正な人柄で知られた。
  • 中丞として、赤県尉の不正な釈放を糾し、諸道の進奉の不正を批判、山南節度使柳晟らの違詔献納を弾劾しつつも帝の面目を保つ折衷案を示すなど、法と信の両立を図った。李锜誅殺後の祖墓破却を諫止し、劉辟の縁座で埋もれた人材を登用するなど公正な人事を行った。
  • 江淮の旱魃時、穀価抑制でなく自由な流通を勧めて市場を安定させた。度支の不正調査に宦官の介入を拒み、天徳城の位置を巡り宰相李吉甫と対立して東川節度使に出された。69歳で没し、礼部尚書を贈られた。