新唐書卷一百三十五 列傳第六十 高仙芝
小勃律遠征の名将
- 高仙芝、高麗人。父舎鶏の武功を継ぎ安西で頭角を現す。夫蒙霊察の下で四鎮都知兵馬使。
- 天宝6載、小勃律遠征を命じられ、蔥嶺を越え連雲堡を攻略、坦駒嶺の険路も策略で士気を保ちつつ越え、小勃律王を捕らえ平定(「拂菻・大食など西域72国が震撼して服属した」)という大戦果を挙げた。
- 上官夫蒙霊察に功を妬まれ罵倒されたが、監軍辺令誠の弁護で鴻臚卿・安西節度使に抜擢。副都護程千里ら旧敵対者を叱責しつつも寛恕する度量を示した。
- 天宝9載、石国討伐で降伏した王を処刑した非道が西域諸国の離反を招き、恨みを買った石国の王子が大食に助けを求めタラス河畔(怛邏斯城)で唐軍は大敗した。貪欲な性格で戦利品を独占する一方、部下への分配も気前が良かった。
- 安禄山の乱で副元帥として東討、陝郡の敗戦で潼関に撤退し防備を固めたが、監軍辺令誠の讒言(軍資横領・逃亡の誣告)により斬刑に処された。処刑に際し「退却は罪だが横領は無実」と兵士たちに問いかけ、皆が「無実」と叫んだという壮絶な最期が記される。