新唐書卷九十一 列傳第十六 皇甫無逸
清廉な蜀の巡撫使
- 皇甫無逸、字は仁儉、京兆萬年の人。父の皇甫誕は漢王諒の乱で殺された忠臣。無逸は隋の右武衛将軍として洛陽守備にあたり、王世充の簒奪時には妻子を棄てて唐に帰順した。刑部尚書・滑国公。蜀の巡撫で不正官吏を粛清し民を安んじた。讒言(世充との内通疑惑)を受けたが冤罪と判明し、逆に讒言者が処刑された。清廉さは徹底しており、旅先で灯心が尽きた際に自らの佩刀の帯を裂いて代用したという。母の危篤に際し急ぎ帰る途中で病没、礼部尚書を追贈され、王珪の異議により孝から良と諡を改められた。