新五代史卷五十 雜傳第三十八 折從阮
府州を代々守った折氏
- 初め名を從逺といったが、漢高祖の名を避け從阮と改めた。雲中の人。父の嗣倫は麟州刺史であった。從阮は人となり温恭な長者で、父の喪に居るに孝をもって知られた。唐莊宗が太原に鎮した際、牙将とし、後に府州刺史とした。晋出帝が契丹と盟を破ると、從阮は兵をもって契丹を攻めその城堡十余を取り、本州団練使兼朔州刺史・安北都護・振武軍節度使・契丹西南面行営馬歩軍都虞候に遷った。漢高祖の即位後、府州に永安軍を建て從阮を節度使とし、翌年その一族を京師に朝させ、武勝に鎮を移し、すぐさま從阮の子徳扆を府州団練使に拝した。周太祖の即位後、從阮は宣義・保義・静難の三鎮を歴任し、顕徳二年に罷めて京師に還る途中、洛陽に至り卒した。中書令を贈られた。