資治通鑑漢紀十四 世宗孝武皇帝 天漢 三年 前98年

二月:人事と酒の専売

  • 王卿が罪を得て自殺し、執金吾の杜周が御史大夫に任じられた。
  • このころ酒の専売が始まり、民間が自由に酒を造って売ることはできなくなった。国家が独占して利益を吸い上げる制度である。

三月:泰山巡幸と方士への不信

  • 武帝は泰山に行幸し、封禅と明堂の儀を整え、諸国の報告を受けたのち、帰途に常山でも祭祀を行い、玄玉を埋めて地にささげた。
  • 海に入って蓬莱を求める方士たちには何の実証もなかったが、公孫卿はなおも理屈をつけて弁明した。
  • 武帝はしだいに方士の怪異めいた説を嫌うようになったが、完全には断ち切らず、いつか本物に出会うかもしれないという期待から、なお一定の関係を保った。以後も神仙を語る者はますます増えたが、効き目は見えなかった。

夏四月:旱害

  • 大旱があり、天下に赦令が出された。

秋:匈奴の侵入

  • 匈奴が鴈門に侵入した。
  • 鴈門太守は臆して防戦を放棄した罪により、棄市に処された。