資治通鑑秦紀 始皇帝 三十三年 前214年
南越征服と郡の設置
- 逃亡者、贅婿、商人を兵として動員し、南越の陸梁地方を攻略した。贅婿は貧しい家から妻の家へ入った男で、身体の余分なこぶのように扱われた呼称である。商は行商、賈は市場で販売する者を指す。
- 桂林・南海・象郡を設置し、罪によって移された民五十万人を五嶺へ送り、越人と雑居させた。
匈奴追放と長城建設
- 蒙恬は匈奴を黄河以南から追い払い、河南の地を回復して四十四県を設けた。
- 地形を利用して要害を固め、臨洮から遼東まで一万余里の長城を築いた。さらに黄河を渡って陽山を占拠し、北方へ曲折しながら進出した。
- 蒙恬は十余年にわたり外地へ軍を置き、上郡を本拠として北方を統治した。その威勢は匈奴を震え上がらせた。