資治通鑑周紀五 赧王 五十三年 前262年

楚、州陵を秦に与えて和す

  • 楚は州陵の地を秦に与え、和を結んだ。

秦、野王を奪い上党を孤立させる

  • 武安君白起は韓を攻めて野王を奪い、上党へ通じる道を断った。

馮亭、上党を趙に差し出す

  • 上党守の馮亭は住民と協議し、「韓の都新鄭への道は絶たれ、秦軍は日々迫るが、韓は救えない。いっそ上党を趙へ渡せば、秦は趙を攻めざるをえず、趙も韓と連携するだろう」と考えた。
  • そこで趙へ使者を送り、「上党の吏民は秦に属するのを望まず、趙に安んじようとしている。城邑十七を献じたい」と申し出た。
  • 趙王が群臣に問うと、平陽君豹は「理由なく利益が転がり込むことほど災いに近いものはない。韓は禍を趙へ転嫁しようとしている」と反対した。
  • しかし平原君は受け入れるよう勧め、王はこれに従った。
  • 平原君を派遣して地を受け取らせ、馮亭を華陽君に封じ、県令たちにも侯位を与え、吏民には爵を三級進めた。
  • ただし馮亭自身は「主君の地を売ってその禄を食むのは忍びない」と涙を流し、使者にも会わなかった。