資治通鑑周紀三 赧王 十年 前306年
彗星出現
- 彗星が現れた。これは兵乱や政変の兆しとみなされた。
趙、中山をさらに圧迫
- 趙王は中山を攻め、丹丘・爽陽・鴻之塞を奪った。
- 続いて鄗・石邑・封龍・東垣も奪った。
- 中山は四邑を差し出して講和を求めた。
秦で外戚勢力が台頭
- 宣太后には、異父弟の穰侯魏冉、同父弟の華陽君芈戎、同母弟の高陵君・涇陽君がいた。
- このうち魏冉が最も有能で、惠王・武王の時代から要職にあって権勢をふるっていた。
- 武王の死後、諸弟が王位を争ったが、魏冉だけが昭王を立てる実力を持っていた。
- 昭王が即位すると、魏冉は将軍となって咸陽を守った。
秦国内の粛清
- この年、庶長壮や大臣、諸公子が反乱を企てた。
- 魏冉はこれを誅殺し、惠文后も良い最期を遂げることはできなかった。
- また、武王の后は魏へ追い出された。
- 王の兄弟で昭王と仲の悪い者たちも、魏冉によって次々に滅ぼされた。
- 昭王はまだ若く、宣太后が自ら政務を執り、魏冉に国政を任せたため、その威勢は秦国内を震わせた。