資治通鑑周紀一 安王 二十五年 前378年
蜀が楚を攻める
- 蜀が楚を攻め、茲方を奪った。楚はこれに対抗して扞関を設け、防備を固めた。
子思、衛侯を諫める
- 子思は衛侯に対し、苟変には五百乗を率いる将才があると薦めた。衛侯は、かつて役人として民から徴税した際に鶏の卵二つを食べたような人物だから用いないと言った。
- これに対し子思は、聖人が人を用いるのは、大木に少し腐れた所があっても捨てない工匠のようなものであり、小さな欠点で国を守る将を失うのは誤りだと説いた。衛侯はこれを受け入れた。
- また子思は、群臣が君主の誤りに同調して誰も正さない国では、「君は君らしくなく、臣は臣らしくない」と批判した。
- さらに、君主も大夫もみずから是とし、下もそれを是認するばかりでは善政は生まれないとして、『詩経』の句を引きつつ、衛国の風潮を厳しく諫めた。
魯・韓の君主交代
- 魯の穆公が死に、子の共公奮が立った。
- 韓の文侯が死に、子の哀侯が立った。