西漢演義第72回 覇王は弩を伏せて漢王を射る (霸王伏弩射漢王)
陸賈の説得
声を上げたのは太中大夫陸賈であった。陸賈は情勢を分析し「漢は劣勢に見えるが天下の大勢は既に漢にあり、韓信が翻意すれば猛虎に翼を与えるようなもの」と説き、蒯徹を論破する。蒯徹はこれに屈し、以後は狂人を装って身を隠す。韓信は成皋へ向けて出陣する。
太公救出への模索
太公が彭城に拘束されたままなのを漢王は嘆く。折しも蕭何が北方の勇将婁煩を連れてくる。
霸王の襲来と婁煩の奮戦
霸王は龍且の仇討ちに滎陽へ出陣。婁煩は楚の諸将を退け、弓の腕で敵将を次々討ち取るが、霸王自ら出馬すると恐れをなして敗走する。
漢王の対決と負傷
霸王は漢王に一騎討ちを迫るが、漢王は霸王の十の大罪(懐王との約束違反、卿子冠軍殺害、義帝弑逆など)を数え上げて非難する。霸王は激怒し、鍾離眜の伏せていた弩の一斉射撃で漢王は胸を射られるが、鎧に守られ軽傷で済み、動揺を隠すため「足を射られただけ」と装う。
楚軍撤退と成皋合流
韓信・彭越の動きにより楚軍は動揺し撤退。漢王は負傷を押して起き上がり、成皋で韓信と合流、共に楚討伐の陣を整える。