西漢演義第63回 反間の計を行い、范増は貶められる (行反間范增遭貶)
燕の帰順
蒯徹は韓信に説得を試みるが、逆に韓信の威容と自信に圧倒され軟禁同然の扱いを受ける。訪ねてきた李左車との対話で「漢が天命を得ている」と論され、蒯徹は考えを改め韓信に帰順の意を伝える。韓信は曹参・樊噲の兵を蒯徹に付けて燕へ送り、燕王は正式に降伏の意を示す。
范増の反間の計にかかる
韓信の連戦連勝を見た范増・鍾離眜は霸王に滎陽への出兵を進言し、霸王は十万の兵で攻める。漢陣営では陳平が黄金を使った反間の計を献策し、范増・鍾離眜らが功に見合う恩賞を得られず漢と通じようとしているとの噂を流す。項王はこれを疑い始める。
滎陽包囲と偽りの講和
霸王は滎陽を包囲するが攻めきれず、漢は隨何を遣わし偽りの講和を持ちかける。范増は講和に反対し攻撃継続を主張するが、隨何の巧みな弁舌に霸王は心が揺れる。
決定的な離間工作
霸王は虞子期を漢営に送り実情を探らせる。陳平の仕組んだ罠により、虞子期は「范増からの内応の手紙」を偽装して見せられ、これを本物と信じて霸王に報告する。
范増の失脚と死
霸王は范増を疑い激しく詰問する。范増は潔白を訴えるが聞き入れられず、辞職を願い出て郷里へ帰ることを許される。失意のうちに彭城まで戻る途中で背中に腫れ物を患い、頼った道士にも見放され、憤死する。漢王はこれを喜び陳平に厚く報いる。霸王は死後になって范増の潔白を悟るが後の祭りであり、鍾離眜を慰め、項伯を軍師として攻城を続ける。