西漢演義第四十八回 韓信は計を用いて咸陽を取る (韓信用計取咸陽)
章邯討伐と桃林の平定
- 三秦を平らげた漢王は韓信を称える。韓信は逃れた章邯が背後の憂いになるとして自ら桃林へ向かい、章邯を撃破する。追い詰められた章邯は自刃し、季良・季恒も乱軍の中で死ぬ。残兵の呂馬通・孫安は降伏し、韓信は桃林を平定して高奴に戻る。
咸陽攻略の計
- 咸陽の守将司馬移・呂臣は救援も届かず動揺する。韓信は力攻めを避け、降将呂馬通に楚軍を装わせ、偽造した通行文書(日付を書き換えたもの)を用いて咸陽の守りを欺く計略を立てる。
- 呂馬通の偽装楚軍が城門を開けさせ、後続の樊噲・周勃・靳歙・柴武らが一気になだれ込んで司馬移・呂臣を討ち取り、咸陽は陥落する。漢王は咸陽に入城し旧殿で政を執る。
東方諸国への調略
- 韓信は魏豹・申陽の帰趨が定まらぬうちに項羽が来援すれば挟撃されると懸念し、遊説の使者を求める。中大夫の陸賈が申し出て洛陽へ向かうが、故郷での厚遇に絆され、申陽への説得を切り出せぬまま滞在してしまう。
張良の合流
- 咸陽で漢王を待たせていた張良が到着し、かねての三つの使命(項羽の彭城遷都、諸侯の離反工作、破楚の大元帥の推挙)をすべて果たしたと報告し、漢王と再会を喜び合う。
- 陸賈からの音沙汰がないことを案じた漢王・韓信に対し、張良は自ら魏豹・申陽の説得に出向くと申し出るところで終わる。