三十六計拋磚引玉
- 要旨: 似て非なるものではなく、本物によく似せたもので敵を誘う計略。
計の要点
- 「類以誘之、擊蒙也」として、敵を誘う際には、疑わしいものより本物に類似したもので誘う方が有効だとする。
按語の補足
- 敵を誘う方法は多くあるが、最も巧みなのは疑わしいだけのものではなく、本物によく似たもので相手の思い込みを固めることだとする。旌旗や鉦太鼓で誘うのは「疑似」に過ぎないが、老弱の兵や食糧を囮に使うのは「類同」であるとする。
- 楚が絞を攻めた際、屈瑕の進言により、木こりを捕らえずに泳がせて絞の人々に利益を得させた。翌日、絞の人々が争って外に出て楚の木こりを山中まで追ったところ、楚軍は北門を守りつつ山中に伏兵を置いて絞軍を大破し、城下の盟を結んで引き上げたという(春秋時代、紀元前7世紀頃)。
- また、孫臏がかまどの数を減らして龐涓を誘い出し討った故事も挙げる(戦国時代、紀元前341年頃)。