三十六計 總說
- 要旨: 三十六計全体の序として、計略とは数(形勢の変化)と術(技巧)とが表裏一体であり、陰陽の変化の中に機微があるとする総論を述べる。
数と術の一体性
- 「六六三十六」という数の中には術があり、術の中には数があるとし、陰陽の調和のうちに機微が潜むとする。
- 機は人為的に仕掛けて作るものではなく、無理に設定すればかえって当たらないとする。
按語による補足
- 按語では、この総説の言葉は「数」を重んじ「理」を軽んじていると解説する。理(道理)は術語として自明だが、数(形勢の変化)は言葉の外にあるものであり、術を単なる技巧としか理解せず、術の中に数があることを知らなければ、術の多くは実際に通用しないとする。
- 詭計や権謀は本来、事の道理や人情の中にあるものであり、常軌を逸した振る舞いをすれば、たちまち怪しまれ、世を惑わすどころか計略そのものが露見してしまうと注意する。
- あわせて、三十六計は六計ずつ六套(六つのまとまり)に分かれるという説を紹介する。第一套は勝戦計、第二套は敵戦計、第三套は攻戦計、第四套は混戦計、第五套は並戦計、第六套は敗戦計であるとする。