三國志卷三十八 蜀書八 伊籍
伊籍(字伯機)
- 伊籍は字を伯機といい、山陽の人。若い頃、同郷の鎮南将軍劉表を頼った。先主が荊州にいた頃、伊籍はしばしば往来して身を寄せた。劉表の没後、先主に従って長江を南に渡り、益州入りにも従った。
- 益州平定後、左将軍従事中郎となり簡雍・孫乾に次ぐ待遇を受けた。呉への使者として遣わされた際、孫権はその弁才を聞き先制して言葉で挫こうとし、伊籍が拝礼のため入るや「無道の君に仕えて骨を折るのは大変だろう」と言った。伊籍は即座に「一度拝し一度立つだけで、労とするに足りません」と答えた。伊籍の機知はこの類が多く、孫権を大いに驚かせた。
- 後に昭文将軍に遷り、諸葛亮・法正・劉巴・李厳と共に『蜀科』を制定した。『蜀科』の制定はこの5人による。