三國演義第五十九回 許褚は裸身となり馬超と戦い、曹操は書を塗り消し韓遂を離間する (許褚裸衣鬥馬超 曹操抹書間韓遂)
氷の城
- 馬超の火攻めで陣を焼かれた曹操は、隠士・婁子伯の助言で厳寒を利用し、水を撒いて一夜で凍った土城を築き、馬超を驚かせる。
許褚と馬超の死闘
- 曹操の挑発に応じた馬超に対し、許褚(虎侯)が一騎打ちを挑む。両者は何度も互角に渡り合い、ついに許褚が上半身裸で槍を素手で受け止めるほどの激闘となるが決着はつかず、双方の伏兵戦に発展して曹操軍がやや押される。
反間の計
- 曹操は徐晃・朱霊に渭水西岸を渡らせて挟撃態勢を敷きつつ、和睦を装って韓遂・馬超を油断させる。
- 曹操は韓遂と陣前で世間話だけをして意味深に見せかけ、さらに要所を塗り消した偽の密書を韓遂に送りつけて馬超に見せ、疑心を煽る「反間の計」を実行する。
- 馬超は疑いを深め、韓遂を試すために陣前会談を仕組むが、韓遂配下の楊秋らは形勢不利と見て曹操へ内応を約束する。これを察知した馬超は激怒し、韓遂の片手を斬り落とし、居合わせた諸将とも激しく斬り合う。
- 内応の火の手が上がり大混乱となる中、馬超は敗走し、龐德・馬岱に救われて命からがら西方へ逃れる。
戦後処理
- 韓遂は片腕を失いながらも西涼侯に取り立てられ、楊秋・侯選も列侯に封じられる。曹操は勝因を諸将に解説し(潼関に固執させて渡河を隠す策、氷城で油断を誘う策など)、長安に夏侯淵を残して都へ凱旋、朝廷から破格の待遇を受ける。
張魯の台頭と益州の危機
- 漢中の張魯(五斗米道の教主)は曹操の勝利を見て漢寧王を自称し、混乱に乗じて益州を狙う動きを見せる。益州の劉璋はこれに危機感を抱き、対策を協議する。