三國演義第十八回 賈文和は敵情を読み勝ちを決し、夏侯惇は矢を抜き眼を啖う (賈文和料敵決勝 夏侯惇拔矢啖睛)
賈詡の計略
賈詡は曹操の攻城の意図(東南角から夜襲する策)を見抜き、逆に伏兵で迎え撃つ策を張繍に授ける。まんまと曹操軍を城内に誘い込み大打撃を与え、曹操軍は五万余の兵を失う大敗を喫する。
撤退戦の駆け引き
劉表・張繍の連合軍が退路を断とうとする中、曹操は淯水で昨年の典韋らの死を悼んで盛大な祭祀を行う。安衆での撤退戦では、伏兵を用いて劉表・張繍の追撃軍を破る。賈詡は「勝った直後の追撃は危険だが、一度負けた後の再追撃は勝てる」という逆説的な読みを的中させ、その慧眼に劉表・張繍が感服する。
郭嘉の十勝十敗論
許都に戻った曹操は、郭嘉から「袁紹に対して曹操は十の点で優る」という有名な分析(十勝十敗論)を聞かされ、大いに勇気づけられる。郭嘉は呂布を先に討つべきと進言し、曹操は袁紹を懐柔しつつ呂布討伐の方針を固める。
陳宮の孤立
徐州では陳珪父子が呂布に取り入る一方、陳宮の忠言は聞き入れられず孤立を深める。陳宮は狩りの最中に不審な使者を捕らえ、劉備が曹操に呂布討伐への協力を約束する密書を発見。激怒した呂布は使者を斬り、各方面へ軍を派して曹操・劉備連合との対決に踏み切る。
小沛の攻防と夏侯惇の負傷
呂布軍の高順・張遼が小沛を攻めるが、劉備・関羽・張飛は堅く守る。関羽の徳を慕う張遼は本気で戦わず退く。曹操の援軍として夏侯惇が出陣するが、曹性の矢を左目に受け、「父母から受けた身体は捨てられぬ」と抜いた目玉を自ら食らうという壮絶な奇行を見せつつ、その勢いのまま曹性を討ち取る(有名な「抜矢啖睛」の場面)。しかし高順の反撃を受け曹操軍は敗走。呂布本隊も加わり、劉備陣営は三方から挟撃される危機に陥る。
評語
なし