遼史卷一百七 列傳第三十七 耶律珠展妻蕭氏
出自と経歴
- 蕭氏は小字を額勒といい、國舅貝勒の娘。性は端慤で容色があり、幼少の頃から他の娘と異なっていた。十八歳で珠展に嫁ぎ、謹裕貞婉で娣姒たちから尊ばれた。
- 珠展の喪に居るに及んで、極めて哀毀し、葬った後、親しい者に「夫婦の道は陰陽表裏のようなものです、陽がなければ陰は成り立たず、表がなければ裏は付くところがありません。私は今不幸にして頼るべき者を失いました。生あれば必ず死あるのは理の自然です。珠展は早くに朝廷に登用され才がありましたが不幸にして早世し、私にこの酷罰が及びました、また何を頼りにできましょうか。もし死者に会えるならこれに従い、会えないとしても共にあるべきです」と語った。侍婢が慰め勧めたが、意は変わらず自ら刃をもって卒した。