遼史卷一百一 列傳第三十一 蕭伊實
出自と経歴
- 蕭伊實は字を特黙といい、國舅少父房の後裔。性は謹厚。壽隆年間に劇官を歴任し、天慶初め國舅詳衮の事を知り殿前副㸃檢に遷った。
- 金兵が起こると行軍副都統となったが戦に失利し免職された。六年、武定軍節度使に出され、西京留守に遷った。翌年劇賊董龎兒を討伐し易水西で大破し、功により北府宰相となり左僕射・東北路都統を兼ねた。
- 十年、金兵が上京を陥落させると、詔により上京留守・東北路統軍使を兼ねた。政は寛猛が宜しきを得て、窮困する民をたびたび振恤し、皆その恩愛を受けた。
- 保大二年、金兵が大挙して至り伊實の軍は潰え、西南面招討使に左遷され部民が流散したため赴任しなかった。天祚が播遷する際、給侍従が欠けることなく仕え殿前都㸃檢を拝した。
- 金兵の通過した諸営の敗卒が上京に再び集結し、伊實は上京留守として遣わされ安撫した。翌年盧彦倫が城を挙げて叛き、伊實は捕らえられ数日ののち、官にあって過ちがなかったとして釈放された。後に耶律達實に殺された。