- 要旨: 太公望は悪天候で防備が緩みがちな状況での夜襲対策として、警戒を絶やさぬ見張り体制と、敵の追撃を誘う偽退却・追跡時の伏兵対策を説く。
悪天候下での夜襲対策
- 武王が、諸侯の地に深く入り敵と対峙する中、酷寒・酷暑や連日の霖雨で溝塁が壊れ、隘塞の守りが緩み斥候も油断し、敵が夜に来襲した場合の対処を問う。
- 太公望は「三軍は戒めを固さとし、怠りを敗れの因とする」とし、塁上では誰何(誰何の声掛け)を絶やさず、旌旗を持たせて内外互いに望み合い、号令で連絡を取り音を絶やさぬようにし、皆外を向かせるべきだとする。
- 三千人を一屯とし各自の持ち場を慎ませておけば、敵が来ても我が軍の警戒を見て必ず引き返し、力尽き気力が萎える。そこで精鋭を発してこれを追撃すべきだとする。
追撃時の伏兵への対処
- 武王が、敵がこちらの追撃を見越して精鋭を伏せ、偽って敗走を続け、伏兵に遭ってから引き返し、前後・塁を撃たれて三軍が大いに恐れ乱れる場合の対処を問う。
- 太公望は、追う部隊を三隊に分け、決して敵の伏兵を越えないようにし、三隊が同時に至って前後を撃つか両脇を陥れるかし、号令を明らかにして疾く撃ち前進すれば、敵は必ず敗れると答える。