この巻の位置づけ
- 回回厯法二。回回厯の各種の立成表(数表)を作る法を記す。
- 太陽と五星の中心行度の立成表の造法について。原本には總年・零年・月分・日期および十二宫初日の□五の立成表があり、それぞれの立成表には、まずその立成表の年・月・日・宫の各紀数を列し、次に七曜を列し、次に日の中心行度および土・木・火・金・水の各自行度、太陽と五星の最髙行度を列する。文が多いのでそれらは録さず、その立成表を作る法だけを以下に録す。
太陽の中心行度の立成造法
- 日期立成。一日の行は五十九分八秒。日ごとに順次加え、小月二十九日で二十八度三十五分二秒、大月三十日で二十九度三十四分一十秒となる。
- 月分立成。単月は大、双月は小で、末に一閏日を置く。大月は二十九度三十四分十秒、小月は二十八度三十五分二秒。月ごとに順次加え、十一月であわせて十一宫十八度五十五分九秒となる。閏日には五十九分八秒を加える。
- 宫分初日立成。白羊宫の初日から起算して金牛宫の初日に至るまで、およそ三十一日で一宫一度三十三分十八秒を得る(五十九分八秒の積である)。宫分の日数の多少(日数は前に見える)に応じて順次加え積んでいき、雙魚宫の初日に至って十一宫一度十一分三十一秒を得る(白羊からここまで、およそ三百三十五日の積である)。
- 零年立成。毎年十一宫十八度五十五分九秒。三十年で閏十一日となるので、二年・五年・七年・十年・十三年・十六年・十八年・二十一年・二十四年・二十六年・二十九年にはいずれも閏日を加える。約法では毎一年に十一度四分五十一秒を減じ、閏年には十度五分四十三秒を減じる。三十年で一宫八度二十五分三十一秒となる。毎年三百五十四日で、あわせて一萬六百二十日、これに閏十一日を加えて、あわせて一萬六百三十一日となる。
- 總年立成。第一年は三宫二十六度五分八秒(これは隋の己未に測定した根数である。一説には洪武甲子年の数で、すでに加次を算入したものだという)。六百年で五宫十四度二十五分十九秒。三十年ごとに一宫八度二十五分三十一秒を加え、一千四百四十年に至って五宫十五分三十三秒を得る。
五星の自行度の立成造法――土星
- 日期立成。一日五十七分。日ごとに順次加え、小月で二十七度三十七分、大月で二十八度三十四分となる。五日・十二日・二十日・二十八日に一分を増すのは、秒数が積もったためである。
- 月分立成。大月には二十八度三十四分を加え、小月には二十七度三十七分を加える。月ごとに順次加え、十二月であわせて十一宫七度四分となる。閏日には五十七分を加える。
- 宫分初日立成。金牛宫の初日は二十九度三十一分(自行分の三十一日の積である。他の四星もこれに準ずる)。宫分の日数に応じて順次加え、雙魚宫の初日に至って十宫十八度五十八分となる。
- 零年立成。毎年十一宫七度四分。閏日の有無は太陽の中行度の零年に従い、閏があればその星の一日の行分を加える(以下の四星もこれに準ずる)。三十年であわせて一宫十二度一十六分となる。
- 總年立成。第一年は十一宫二十九度十八分(これは隋の己未に測定した根数である。一説には洪武甲子年の数で加次を算入したものだという。以下の四星もこれに準ずる)。六百年で四宫四度四十四分。三十年ごとに一宫十二度二十七分を加え、一千四百四十年に至ってあわせて七宫十八度二十分となる。
五星の自行度の立成造法――木星
- 日期立成。一日五十四分。日ごとに順次加え、小月で二十六度十分、大月で二十七度五分となる。四日・十一日・十七日・二十四日・三十日に一分を増すのは、秒数が積もったためである。
- 月分立成。大小の月に従って順次加え、十二月であわせて十宫十九度二十九分となる。閏日には五十四分を加える。
- 宫分初日立成。金牛宫の初日は二十七度五十九分。雙魚宫の初日に至って十宫二十九度二十六分となる。
- 零年立成。毎年十宫十九度二十九分。三十年に至ってあわせて七宫二十四度三十九分となる。
- 總年立成。第一年は四宫二十五度十九分。六百年で五宫八度二十七分。三十年ごとに七宫二四三九を加え、千四百四十年に至ってあわせて八宫八度五十分となる。
五星の自行度の立成造法――火星
- 日期立成。一日二十八分。日ごとに順次加え、小月で十三度二十三分、大月で十三度五十一分となる。二日・五日・九日・十二日・十五日・十八日・二十二日・二十五日・二十八日にはそれぞれ一分を減じる。
- 月分立成。大小の月に従って順次加え、十二月であわせて五宫十三度二十四分となる。閏日には二十八分を加える。
- 宫分初日立成。金牛宫の初日は十四度十九分。雙魚宫の初日に至って五宫十四度二十九分となる。
- 零年立成。毎年五宫十三度二十四分。三十年に至ってあわせて七宫十七度一分となる。
- 總年立成。第一年は八宫二十四度六分。六百年で四宫四度三十三分。三十年ごとに七宫十七度一分を加え、一千四百四十年に至ってあわせて一度一十一分となる。
五星の自行度の立成造法――金星
- 日期立成。一日三十七分。日ごとに順次加え、小月で十七度五十三分、大月で十八度三十分となる。
- 月分立成。大小の月に従って順次加え、十二月であわせて七宫八度十五分となる。閏日には三十七分を加える。
- 宫分初日立成。金牛宫の初日は十九度七分。雙魚宫の初日に至って七宫十五度二分となる。
- 零年立成。毎年七宫八度十五分。三十年に至ってあわせて二宫十四度十五分となる。
- 總年立成。第一年は一宫十五度二十九分。六百年で三宫○三十四分。三十年ごとに二宫十四度十五分を加え、一千四百四十年に至ってあわせて九度五十一分となる。
五星の自行度の立成造法――水星
- 日期立成。一日三度六分。日ごとに順次加え、小月で三宫初度六分、大月で三宫三度十二分となる。二日・四日・七日・九日・十二日・十四日・十七日・十九日・二十二日・二十四日・二十七日・二十九日にはそれぞれ一分を増す。
- 月分立成。大小の月に従って順次加え、十二月であわせて初宫十九度四十七分となる。閏月には二度六分を加える。
- 宫分初日立成。金牛宫の初日は三宫六度十九分。雙魚宫の初日に至って十宫二十度四十五分となる。
- 零年立成。毎年初宫十九度四十七分。三十年に至ってあわせて八宫二十七度四十四分となる。
- 總年立成。第一年は二宫二十五度三十四分。六百年で一宫十度九分。三十年ごとに八宫二十七度四十四分を加え、一千四百四十年に至ってあわせて十一宫六度三十五分となる。
太陽・五星の最髙行度の立成造法(太陽と五星で共通に用いる)
- 最髙行の日分立成。一日一十微。日ごとに順次加え、四日・十一日・十八日・二十五日にはそれぞれ一微を減じる。大月で四秒五十六微、小月で四秒四十六微となる。
- 月分立成。大小の月に従って順次加え、十二月であわせて五十八秒一十微となる。閏があれば月に十微を加える。
- 宫分初日立成。金牛宫の初日は五秒六微。雙魚宫の初日に至って五十五秒五微となる。
- 零年立成。毎年五十八秒(二十微を去る)。年ごとに順次加え、三年で六十微が積もるので一秒を加える。三十年であわせて二十九分十秒となる。
- 總年立成。一年は初宫十度四十分二十八秒(洪武甲子の加次)。六百年で五十八分十三秒。三十年ごとに二十九分七秒を加え、一千四百四十年であわせて十二度三十六分五十五秒となる。
太陰の經度の立成造法――日期立成
- 中心行度。一日十三度十一分。日ごとに順次加え、大月で一宫五度十七分、小月で初宫二十二度七分となる。うち二日・四日・六日・九日・十一日・十四日・十六日・十八日・二十一日・二十三日・二十六日・二十八日・三十日にはそれぞれ一分を減じ、あわせて十三分を減じる。
- 加倍相離度。一日二十四度二十三分。日ごとに順次加え、大月で初宫十一度二十七分、小月で十一宫十七度四分となる。うち五日・十四日・二十三日にはそれぞれ一分を減じる。
- 本輪行度。一日十三度四分。日ごとに順次加え、大月で一宫一度五十七分、小月で十八度五十三分となる。そのうち五にあたる日はいずれも一分を減じる。
- 羅計中心行度。一日三分。日ごとに順次加え、大月で一度三十五分、小月で一度三十二分となる。うち三日・九日・十五日・二十日・二十六日にはそれぞれ一分を増す。
太陰の經度の立成造法――月分立成
- 中心行度。大月は一宫五度十七分、小月は二十二度七分。月ごとに加え、十二月であわせて十一宫十四度二十七分となる。うち三月・七月・十一月にはそれぞれ一分を増す。閏日があれば十三度十一分を加える。
- 加倍相離度。大月は十一度二十七分、小月は十一宫十七度四分。十二月であわせて十一宫二十一度三分となる。うち二月・六月・十月にはそれぞれ一分を減じる(閏日があれば二十四度二十三分を加える)。
- 本輪行度。大月は一宫一度五十七分、小月は十八度五十三分。十二月であわせて十宫五度○分となる(閏日があれば十三度四分を加える)。
- 羅計行度。大月は一度三十五分、小月は一度三十二分。十二月で十八度四十五分となる。うち三月・七月・十一月にはそれぞれ一分を増す(閏日があれば三分を加える)。
太陰の經度の立成造法――零年立成
- 中心行度。毎年十一宫十四度二十七分。三十年で一宫八度十五分となる(三十年で閏十一日となるのは太陽の零年と同じ。以下これに準ずる)。
- 倍離度。毎年十一宫二十一度三分。三十年で十一宫二十九度四十分となる(閏日があれば二十四度二十三分を加える)。
- 本輪行度。毎年十宫五度。三十年で九宫二十三度四十七分となる(閏日があれば十三度四分を加える)。
- 羅計行度。毎年十八度四十五分。三十年で六宫二十二度五十八分となる(閏日があれば三分を加える)。
太陰の經度の立成造法――總年立成
- 中心行度。第一年は四宫二十八度四十九分。六百年で六宫八度四十二分。三十年ごとに一宫八度十五分を加え、一千四百四十年で五宫二十九度四十七分となる。
- 倍離度。第一年は一宫二十五度二十八分。六百年で一宫十八度三十三分。三十年ごとに十一宫二十九度四十分を加え、一千四百四十年で一宫九度二十一分となる。
- 本輪行度。第一年は四宫十二度二分。六百年で八宫八度八分。三十年ごとに九宫二十三度四十七分を加え、一千四百四十年で六宫十四度九分となる。
- 羅計行度。第一年は七宫二十三度六分。六百年で十一宫二度三十四分。三十年ごとに六宫二十二度五十八分を加え、一千四百四十年で八宫十五度五十分となる。
總年・零年・宫・月・日の七曜立成の造法
- 總年立成は、第一年を金六から起こし、六百年を日一から起こし、三十年ごとに五を加える。
- 零年立成は水四から起こす。
- 宫分立成は、金牛宫を火三から起こす。
- 月分立成は月二から起こす。
- 日期立成は日一から起こす。
- 求める法は、閏日があって歳に満ちれば歳の七曜を用い、歳に満たなければ月の七曜を用い、これらを併せて月ごとの末日の七曜を得る。
加減立成の諸表
- 太陽加減立成。自行の宫度を引数とする。原本は宫を縦にして首行に列し、度を横にして上行に列し、三宫ごとに順に三十度を布き、内に加減差を列し、また加減分を列している。その加減分とは、本度の加減差と次度の加減差との差である。今はこれを省き、加減差の数だけを列し、引数の宫を上の横行に、度を首の直行に置いて順逆に照らして引くようにした。得られる数に違いはなく、しかも簡便さでははるかにまさる。月と五星の加減立成もこれに準ずる。
- 太陰經度第一加減比敷立成。加倍相離の宫度を引数とする。
- 太陰第二加減逺近立成。本輪行定の宫度を(引数とする)。
- 火星第一加減比敷立成。小輪心の宫度を引数とする。
- 火星第二加減逺近立成。自行定の宫□(底本欠字)を引数とする。
- 水星第一加減比敷立成。小輪心の宫度を引数とする。
- 水星第二加減逺近立成。自行定の宫度を引数とする。