明季南略潞王出降 戊子年 1648年

銭粛楽、海に入る

  • 銭粛楽は寧波鄞県の人、崇禎十年の進士。太倉知州として飢饉時の騒乱を鎮めた実績を持つ。乙酉の南京陥落後、鄭遵謙・孫嘉績・陳函煇らと共に挙兵、丙戌の杭州失陥後は家族を伴い海へ逃れた。丁亥、福建で再び要職に起用され熊汝霖・馬思理らと国政を支えたが、戊子、藩鎮の驕慢と国勢の衰退を憂え病を得て、海外の琅琦山で没した。旧朝の員外郎の冠服で葬られたと伝わる。