皇清開國方略 巻二編者按語(建州考証続)
建州の地理・産業に関する明側記録
- 編者は再び黄道周『博物典彙』を引き、建州の城が河・山に拠る堅固な構えで、内城には親族心腹三百余家、外城には精壮な者を選んだ数十万戸が住み、朝鮮義州や長甸・寛甸・靉陽・撫順などと境を接し、東北数千里にわたる領域を有し、東珠・人参・貂皮を産する豊かな土地であったと記す。
- 編者は、この記述が『実録』の辛卯年条にある「東珠・人参・貂皮等の産物で国勢日盛」との記載と符合するとしつつ、清の創業の根本は物産の豊かさにあるのではなく、太祖が徳を修めて人心を得たことにあると論じ、黄道周が単に交易の利のみに帰したことを批判して結ぶ。