皇清開國方略 表文・職名・目録
阿桂等の上表文
- 太子太保武英殿大学士誠謀英勇公阿桂ら編纂官が、勅命により編纂した『皇清開國方略』の完成を上表し、天覧に供したことを述べる。
- 表文は、清の建国が長白山の朱果伝説に始まり、俄朶里の起源から歴代の蓄積を経て太祖・太宗・世祖の三代にわたり天下を得た正統性を、湯武や元の代宋にもまさる正大の事跡として讃える。
- 太祖高皇帝が七伝の後に艱難の中で挙兵し(甲祇十三の遺甲で図倫城の戈を興し)、わずか五日の間に四十万の敵軍を退け、三河を降し七十余城を得たとする功業を要約する。
- 太宗文皇帝が北方(蒙古)を平定して伝国の璽を得、南方(朝鮮)を服属させ、松山・杏山を落として明の藩屏を撤し、それでも寛大な講和を求め続けたことを述べる。
- 世祖章皇帝が幼くして即位し、定鼎の礼を成したことに触れ、本書が『三朝実録』に基づき、明側の史料も参照しつつ三十二巻・三十二冊にまとめられたと結ぶ。
編纂に携わった諸臣(職名)
- 総裁:阿桂・梁国治・和珅
- 提調官:善寶・覚羅麟喜・俞大猷・孫玉庭
- 満纂修官:伯麟・諾穆福・姜斌・福森布
- 漢纂修官:彭紹観・秦潮・王増
- 分纂官:茅元銘・范衷・李鎔・王太岳
- 収掌官:徳明阿・八十三・佟継善・景昌
- 校対官:徳文・覚羅万慶・善禄・徳克精額・雯棟
- 繙訳官:愛星阿・保明・塔清阿・臨保・杜沢均・査清阿・福順・恩特赫莫
- 謄録官:覚羅万全・舒斉善・管応祥・董玉麟・余純・多麟岱・西拉布・徳克精額・覚羅定昌・覚羅済明阿
目録(全三十二巻の構成)
- 巻首:発祥世紀
- 第一〜八巻:太祖高皇帝(癸未年〜天命十一年丙寅)
- 第九〜三十二巻:太宗文皇帝(天命十一年丙寅九月〜崇徳八年癸未八月)および世祖章皇帝の即位から順治元年甲申十月(入関定鼎)まで
- 巻末に、乾隆三十八年の勅撰から乾隆五十四年正月の校了までの経緯を記した後記があり、総纂官は紀昀・陸錫熊・孫士毅、総校官は陸費墀であったとする。