皇清開國方略 御製序
乾隆帝御製序の趣旨
- 殷の湯王が桀を南巣に放逐した故事に触れ、天下の治乱は日月の盈虧のように循環すると説く。守成の代が泰平を保ちつつ王朝交代の理を弁えるべきだとする。
- 湯・武の革命と比べ、清の建国は中国の内部に基盤を持たない東海の民が独自に興った点で異なり、明の臣下・僧侶の身分から纂奪した者(例:朱元璋)とは性質が違うと論じる。
- 清の先祖は俄朶里城から興り、長白山北方に発祥した経緯を述べ、二祖(景祖・顕祖)が明に殺害されたことへの復讐(七大恨)に始まる太祖の挙兵と、太宗による中原平定への道筋を概観する。
- 本書『開國方略』編纂の趣旨は、継明定鼎(明を継いで中原を得たこと)よりも、俄朶里から赫図阿拉に至る創業の艱難(十三副の遺甲による起兵)を重視して伝えることにあると述べる。
- 乾隆帝自身、実録を読むたびに太祖の艱難を思い涙するとし、これを単なる自己修養に留めず、子孫が代々この書を読んで天命を敬い、祖業を守る心を培うことを望むとして序を結ぶ。