高士傳卷二 李弘
出自と徳化
- 李弘は字を仲元といい、蜀の人である。成都の里中に住み、その徳によって里人を感化した。老人は重い荷を背負わず、男女は道を分けて歩くようになった。
県令への任命を辞す
- かつて県令に召されると、郷人がこぞって見送りに来たが、仲元は元より赴任する気がなく、皆と酒を酌み交わして一月余りも出発しなかった。
- 刺史が人を遣わして諭させると、仲元はそのまま逃げ去り、任官しなかった。
楊雄の評
- 楊雄だけが彼を重んじ、「夷(伯夷)でもなく恵(柳下恵)でもなく、可も不可もない中間に身を置く人物だ」と評した。