高士傳卷一 蒲衣子

経歴

  • 蒲衣子は舜の時代の賢人。八歳にして舜がこれを師と仰いだ。

嚙缺と王倪の問答をめぐって

  • 嚙缺が王倪に四度尋ねて四度とも「知らない」と答えられた。嚙缺は躍り上がって喜び、蒲衣子にこれを告げた。
  • 蒲衣子は「今になってようやく分かったか。有虞(舜)は泰氏(伏羲)に及ばない。有虞は仁を懐に抱いて人心を得ようとし、人心は得られてもいまだ人為を脱していない。泰氏はゆったりと寝起きし、あるときは自分を馬とし、あるときは自分を牛とする。その知は真実に即し、その徳はまことに純粋で、人為に陥ることがない」と語った。
  • 後に舜が天下を蒲衣子に譲ろうとしたが、蒲衣子はこれを受けず去り、その最期は分からない。